2013年 10月 11日

Letter from Home

Letter from Home

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生身魂鼻毛伸ばしておはしけり

百日紅遺影の肩に星一つ

さはやかや一人で食べる磯辺巻

秋水で顔を洗つてしまふとは

秋澄むや畳んでしまふ万国旗

秋口の猫へ裏木戸開け放つ

うたた寝の母の湯呑みへ秋の風

放蕩の叔父の早世木の実独楽

芋の葉や広き額の廬舎那仏

風立つやどこかに鹿のゐるらしく

あきてふのはねをつくろふきぬのほし

襟元の鳥の刺繍や涼新た

星々の神話かなしき夜食かな

新宿は鉄の味するハイボール

右の手をのばすかそけき声の秋

人妻をのせて木馬のまはりだす

異星人来るなら鈴虫の鳴く夜

月光の蛇口に吸いつく口二つ

色町をぬけて鉄路に朝の月

溜息の後の沈黙ラフランス

深爪をなめて花野は雨模様

秋の水とはオフィーリアの揺るる手

秋澄むや天子は鳥に囲まれて

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by takeuma777 | 2013-10-11 17:27 | 秋・時候


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